水晶師【テューカ】

登場人物紹介

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◆ 身分の高い順に並べてみました。

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  お話がわかりやすくなるかな、と。


◆◆◆ 最上位の人 ◆◆◆

帝(みかど)

時の帝。国で一番偉い人。沙羅の後見人。



◆◆◆ 上流の人 ◆◆◆

水晶師沙羅(テューカのさら)

水晶に魔力を与えることができる、特別な人。この水晶を水晶使いが使うことで、占いや病気の治療をはじめ、様々な奇跡が起こせる。
物静かで優雅。物理的にも精神的も静かな場所を好み、小さなものを愛する。激しい感情が苦手な上、精神的な負い目があるため、人付き合いを避ける。一方で寂しがる。さらには、案外プライドが高い。自己矛盾の多さに、誰よりも本人が困ると思われるのだが……。
国にたった二人の水晶師のうちの一人。二十歳。

旧姓/織機沙羅(おりはたさら)
織物師の家に生まれたものの、その技を受け継ぐ前に父が他界。路頭に迷い、水晶師になるための洗礼を受ける。



天邏伯(あまらはく)

暦司所長官。簡単に言えば天気予報士さん。また各地から情報を集め、最も有効な農法を研究・指導している人でもあり。天気予報やカレンダー作成の技術を独占しているので、地位は安泰。
息子が一人。梓の養父。



天邏梓(あまらのあずさ)

お話の主人公。事故で両親を亡くし、天邏伯に引き取られる。十六歳。
少女らしい一面と、クールで理性的な一面をあわせ持つ。なまじ頭が良く、読みが深いので、「何か企んでいるのでは」とかんぐられることが多い。しかし、当人は人目を気にすることもなく、極めて自由で好意的。攻撃・拒絶を受けることで相手の傷を察しがちなので、他人を嫌うことはまずない。透き通った性格の持ち主。

旧姓/鏡梓(かがみのあずさ)
鏡職人さんの一人娘。一応ガラス加工の技術あり。ただし、まだまだ未熟。



◆◆◆ 中流の人 ◆◆◆

薬匠美香(やくのたくみのみか)

お医者さん兼薬剤師さんの娘。上流参入を期待される兄が一人。十六歳。龍影に憧れている。



白羽天駆(しらはのあまがけ)

弓の大家、白羽家の長男。将来有望な、優れた弓を作る人格者。厳格。



白羽真弓(しらはのまゆみ)

白羽家の次男。やや内向的で、繊細優美な装飾にうってつけの弓を作る。あまり実用的な弓を作れないので、長男とは折り合いが悪い。



白羽龍影(しらはのたつかげ)

白羽家の三男。機能美を追求した弓を作る。頭も運動神経も良く、性格も明るく外向的。おかげで大抵のことをそつなくこなす。やや直情的・理想主義で短気な面があるが、年齢とともに思慮深さが備わり、確実に実力をつけている。十七歳。さりげなく策士で、この年で既に有力者との個人的なコネがある。上流志向はないが、社会を改革したいと考えている。



藍染茜(あいぜんあかね)

三国一と言われる、鮮やかな青と赤の技術を持った、陶芸家の娘。5歳の時から龍影が好きで、「白様親衛隊」隊長を務めている。



◆◆◆ 一般の人 ◆◆◆

優様(ゆたかさま)※「さま」は名前ではありません。敬称です。(笑)

一般の人と言うか、神官。身分はないものの、人に敬愛される立場にある。名前にたがわず優しく穏やか。病に倒れた妻を救えなかったことを、今でも悔いている。


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